「素晴らしい夜であった。それは、親愛なる読者諸君よ、われらが若き日にのみあり得るような夜だったのである」 「白夜」ドストエフスキー エピグラフを入れてみた。エピグラフには一般的に、作品にコンテクストを与えたり、余韻を与えたりするためのもののような気がする。なぜ、僕が突然ドストエフスキーを引用したかといえば、それは、いわば、有り体に言ってしまえば、カッコつけてみたというとことなのである。 なんにせよ、とにもかくにも宜蘭の夜は、年に一回あるかないかの特別な時間だったような気がした。 前編:台湾の原住民タイヤル族の村で村長に会い、なぜか面前でカラオケを歌わされる。 - 今夜はいやほい 幸福帽のおっちゃんは車を走らせた。 コンビニの居抜き物件のような体裁の店についた。店のまわりは、閑静な住宅といくばくかの田畑で構成されており、日本の郊外とよく似た風景が広がっていた。僕と加藤は、もう十分にお腹がいっ
![台湾の宜蘭の酔いと飽食の夜。ハレとケのはざまの魯肉飯。 - 今夜はいやほい](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1775ace97a2d7abe96571c41b1c1ebff69729734/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fk%2Fkikuchidesu%2F20190925%2F20190925220334.jpg)