2014年05月31日16:05 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] サマリー : ウクライナ問題:ロシアとドイツの関係 緩衝地帯、ポーランドとウクライナは苦難の歴史 1:欧州史におけるロシアとドイツの勃興 < ドイツ > ドイツが欧州近代史で影響力を持ち始めるのは、1815年のナポレオンの没落以降だ。 それまでのドイツは、300以上の領邦(日本で言えば地方大名)がバラバラに割拠する状態で、国家としてのまとまりの無い弱小国だった。 西の隣国フランスは、人口が多い軍事大国で、ブルボン王朝、ナポレオンと連なる強力な中央集権統一国家だった。 ナポレオンの出現と没落が歴史の流れを変えた。ロシア遠征(1812年)で37万人の戦死者を出すなどの敗戦の結果、フランスの人口はドイツを初めて下回った。 他方ドイツは、ドイツ統一戦争(1862年〜1870年)の最後を飾る普仏戦争に勝利し、ヴェルサイユ宮殿