冷蔵庫、洗濯機、エアコン――。消費増税を前にした買い替えで廃棄された「白物(しろもの)家電」が、北九州市若松区の「西日本家電リサイクル」に大量に集められている。例年の同時期の1・5~2・5倍にのぼり、24時間フル稼働で冷蔵庫などの処理に追われている。 敷地内に廃家電がびっしり積まれたボックスパレットが並ぶ。九州北部や山口、島根県を中心に小売店などから引き取ったもので、解体されて、鉄やプラスチックなどに分別、再利用される。1日に廃家電を積んだ10トントラック約30台が訪れる。 同社によると、3月は閑散期だが今年は22日時点でエアコンが前年同月の2・5倍、冷蔵庫は1・8倍、洗濯機は1・5倍に。昨年10月ごろから例年より2、3割増の状況が続く。「白物は夏に買い替えが多く、この時期にこんなに集まるのは異例です」と三浦巧社長。(柴田菜々子)