早稲田大学ビジネススクール教授。 スタンフォード大学大学院経済工学修士。工学博士(東京大学。マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社長、カーライルグループ日本共同代表等を歴任。専門はグローバル戦略、ジェネラルマネジメント。 今日のグローバル経済の発展の大きな起点は、1989年のベルリンの壁の崩壊に象徴される戦後冷戦構造の終焉であり、その結果東西に分断された世界経済が連結されたことにある。このインパクトは、当初は大量の廉価な労働力の供給に始まり、やがて生活水準が上がるにつれて強大な消費市場の誕生に連なった。特に2000年代になるとBRICsというキーワードが広く浸透し、この4か国を中心に新興国ブームが生じることになる。 特に中国の発展は目覚ましく、国全体のGDPは2010年に日本を凌駕して世界第二位になり、また国民一人当たりのGDPも2018年頃には1万ドルを突破する見通だ。現在、一人あたり
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