先日、秋田県湯沢市で地熱に関する全国シンポジウムにファシリテーターとして登壇する機会がありました。地熱発電を導入した自治体の首長を招いて、「地熱発電を活かしたまちづくり」について発表および議論を行いました。ここでの議論は別の機会に書きますが、今回は「地中熱」について考えたいと思います。(文末に国による補助金の情報も掲載しています) 一般に「地熱」のカテゴリに入れられる「地中熱」。地熱は5000℃以上と言われる地球の内部から伝わる熱エネルギーのことですが、地中熱は地中200m以内の太陽熱由来のエネルギーです。地熱発電は活火山がある地域に適正地が多いですが、地中熱は天候に左右されず、昼夜を問わず日本中どこでも利用ができます。 地中の温度は、地下10m程度より深くなると、年間を通してほぼ一定で、15~18℃に保たれています。夏季の地中温度は気温より低く、冬季は気温より高くなります。日本では、冬と