後藤健二さんが殺害された。湯川遥菜さんにつづく、蛮行、最悪のテロ行為である。「イスラム国」なるもののへの国際的な包囲、資金源の流入ストップを本格的に進めることは、国際法の基本問題となると思う。これはテロに対する法的諸権限をふくめ、国連の体制と機能の強化が中心になるだろう。それは実質上は、イスラエル・パレスチナ問題を中心とした中近東の地域秩序を、中近東の人びとの意思にゆだねる方向で19世紀以来のヨーロッパの歴史的誤りを総括し、状況を復元していくことを必要としている。そのなかでヨーロッパが中近東に対する過去を抜本的に反省し、また中近東の諸国家が「イスラム国」をテロ集団として包囲する方向を実現することである。21世紀がテロの時代となるかどうかが問われる時期がしばらく続く。 安倍首相の発言は、テロを理由に「戦争を」という方向に進みかねない様相である。これは9,11の後のブッシュの愚行の繰り返しであ