汚染水はなぜ海に流出したのか 2月26日 20時25分 東京電力福島第一原子力発電所2号機で、原子炉建屋の屋上にたまった比較的高い濃度の汚染水が排水路を通って海に流れ出していたことが明らかになりました。 東京電力は、この排水路の放射性物質の濃度が雨のたびに上がっていることを去年4月から把握していましたが、十分な対策を取らず、公表もしていませんでした。 汚染水はなぜ海に流出したのか、科学・文化部の国枝拓記者が解説します。 汚染水が海に流出 東京電力がこの問題を明らかにしたのは2月24日でした。 福島第一原発2号機の原子炉建屋の屋上の一部に、比較的高い濃度の放射性物質を含む雨水がたまっていたのです。 この水には、▽放射性物質のセシウム137が1リットル当たり2万3000ベクレル、▽セシウム134が6400ベクレル、▽ベータ線という放射線を出す放射性物質が5万2000ベクレル含まれていまし