耕作放棄地の増加などに伴って、全国的に被害が相次いで報告されているイノシシ。群馬県桐生市では、住宅の庭先でイノシシに襲われた男性が死亡するなど、被害は深刻化しています。こうした中、佐賀県の離島では、高齢化や過疎化で減少する人口に反比例してイノシシが増加し、島民を悩ませています。離島でいったい、何が起きているのでしょうか。 突然ですが、皆さんは、イノシシは泳ぎがうまいというのをご存じでしょうか。私は去年、新人記者として赴任した佐賀で初めて知ったのですが、2頭連れ立って泳ぐイノシシを映像で見た時は、衝撃を受けました。「犬かき」ならぬ「イノシシかき」で、4本の足を器用に動かして泳ぎ、しかも、なかなかのスピードです。玄界灘に浮かぶ、佐賀県唐津市の6つの離島では、本土から泳いで渡ったと見られるイノシシの被害に悩まされています。 私は、このうち唐津市中心部から北西におよそ20キロ、玄界灘に浮かぶ馬渡島
![泳ぐイノシシ 深刻化する離島の被害|NHK NEWS WEB](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e21f506673a498c5487523a3871e8dd159d04fba/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww3.nhk.or.jp%2Fnews%2Fweb_tokushu%2Fstill%2F1124_03_island.jpg)