なぜカニエ・ウェストは人種差別的な小説に惹かれた? 現代アメリカ文学が描く“時代”を気鋭研究者が徹底分析! 写真:Ron Sachs/Consolidated News Pictures/Getty Images アメリカのポップ・カルチャー(音楽、ドラマ、映画等々)の情報は日本でも大量に流通して論評されている一方で、「2010年代以降の現代アメリカ文学を代表する作家・作品は?」と訊かれて、どれだけの人が具体例を挙げられるだろうか。 あるいは、「どんな作品を書いていると思う?」と問われれば、「#MeTooやBLM(Black Lives Matter)、移民のこととか書いてるんでしょ?」と答えるかもしれない――。 8人のアメリカ文学研究者によるウェブ連載をもとに書籍化された『現代アメリカ文学ポップコーン大盛』(書肆侃侃房)。そこから見えてくるのは、行儀のいい「多様性重視」「反トランプ」では
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