文:小沼理、写真:斉藤順子 富永京子(とみなが・きょうこ) 1986年生まれ。立命館大学産業社会学部准教授、シノドス国際社会動向研究所理事。専攻は社会運動論・国際社会学。東京大学大学院人文社会系研究科修士課程・博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2015年より現職。著書に『社会運動と若者』(ナカニシヤ出版)『社会運動のサブカルチャー化』(せりか書房)がある。 自分の「わがまま」が誰かの問題を解決する ——『みんなの「わがまま」入門』は、つい避けてしまいがちな「わがまま=自分の意見を主張すること」を肯定的にとらえた一冊です。社会学者の富永さんが、なぜ「わがまま」をテーマに本を書いたのでしょうか? たとえば、会社の冷房が寒いので温度を上げてほしいとします。その時「暑がっている人もいるかもしれない」「自分の都合で社内の冷房を調節するのは自己中なんじゃないか」と考え始めると、我
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