『キーチVS』という漫画が素晴らしく面白いです。パラパラと読み飛ばしにくい、何故か読むのに時間のかかる漫画なのですが、一気に読んでしまいました。まだ六巻までしか出ていないのですが・・。 多くの人が指摘されているでしょうが、明らかに村上龍の『愛と幻想のファシズム』と相似的です。作者自身がおそらく意識しているでしょう。主人公二人に加え、実行部隊としての「クロマニヨン」ならぬ「波羅蜜多」と、かなりクロスオーバーする部分があります。 これはパクリとかそんなことを言っているのではなく、両方とも凄い作品で、尚且つ、おそらくはこの同一のテーマ系を描こうとしたら、ある程度似てくるのは仕方がないか、という面があります。またそれ以上に、『愛と幻想のファシズム』を意識したのなら、これからどんな展開を見せてくれるのか、期待で一杯なのです。 『愛と幻想のファシズム』は、前半と後半で非常に異なる展開を見せます。映像的