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2019年10月7日のブックマーク (2件)

  • 本田透はどこへ消えた?

    田透」と聞いて、「ああ、あの人ね」と一人の男を思い出す人はもはや少ないかもしれない。 今から10年以上前の2005年、『負け犬の遠吠え』や『電車男』のブームに反発して、『電波男』というタイトルので最もラディカルなオタク擁護を行った人だ。 当時、オタク恋愛弱者で「大人に成り切れない大人」として扱われていた。そんなオタクに対して『負け犬の遠吠え』ではオタク恋愛対象にならない、大人に成り切れないオタクが増えたせいでまともな恋愛ができなくなった、と批判し、『電車男』では「オタクを卒業して真実の恋愛を見つけよう」と煽った。 田はそんな風潮にたいして、「いやいや、真実の恋愛オタク側にある」と180度傾倒した思想を展開した人だ。 現実社会の恋愛は打算が絡み合い、相手を傷つけあうような暴力的な恋愛だ。それに対してオタクが行っている脳内の恋愛は、誰も傷つけず、打算も絡まない純粋な恋愛だと反論し

    本田透はどこへ消えた?
  • 日本のアニメのプレゼンスは、なぜ下がってしまったんだろう?

    みんな忘れてしまったのだろうか。あの祝祭的な季節を。 ぼくは覚えている。それは90年代半ばに始まった。 海外でアニメが人気だと新聞に報じられ、日のアニメが国際的な競争力を持ったコンテンツだと、盛んに論じられた。 エヴァのブームや村上隆のアートもそれを後押しした。あるいは岡田斗司夫の各種書籍も貢献していたかもしれない。 アニメは幼児的だとバカにされているが、実はそのローカル性こそが世界では面白がられるんだ。あるいはアニメこそが作家主義を貫いて深いドラマを作れるんだ、とかも言われていたっけ。 まぁ、要するに文学や邦画なんてまったくダメで、アニメこそが日の誇るべき文化なんだ、という論調が一気に広がった。社会学者や文芸評論家もこぞってアニメを語るようになった。 国もそれに同調して、「クールジャパン戦略」を唱えるようになった。アニメを輸出して日文化的プレゼンスをあげようとした。これ自体は音楽

    日本のアニメのプレゼンスは、なぜ下がってしまったんだろう?