世界最大級のセキュリティ展示会「第14回チャイナ・パブリック・セキュリティEXPO」(CPSE)が2017年10月29日から11月1日にかけて、中国広東省深圳市深圳コンベンションセンターで開催された。近年では2年に1回のペースで開かれる同イベントは、世界40カ国以上から1500社が出展し、150超の国と地域から13万人が集まる。現地を取材すると、プライバシー保護などの倫理にとらわれず最新技術を駆使して、「安全安心な世界」を目指す中国の現状が見えてきた。 * * * 展示物はバラエティに富んでいる。中心となるのが警察用装備だ。警棒、パトカーといったありふれた装備から活動中の動画、音声の記録装置まで。他にも警察用ドローンやドローン撃退装置、ドローンの性能評価サービス、携帯電話監視システムなどなどありとあらゆるものがそろっている。 興味深いのは警察装備という分野でも「市場経済」が徹底している点だ