心理学・行動経済学の分野では、「思考には早い思考と遅い思考の2つのモードがある」という理論がある。 心理学者Keith Stanovichキース・スタノヴィッチとRichard Westリチャード・ウェストが2000年に発表した論文で、2つのモードにシステム1とシステム2の名称が考案され、心理学の分野で定着した。しかし、呼び方は分野や研究者によって様々であり、行動経済学の分野では、自動システムと熟慮システムなど理解しやすさを重視した名前がつけられる場合もある。 学術的には、2つの思考モードを合わせて二重過程理論、二重システム理論(Dual process theory)と呼ばれる。 ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学者であるDaniel Kernemanダニエル・カーネマンが、この理論を発展させた一般向けの書籍「ファスト&スロー」を2011年に出版し、2つの思考モードは広く知られるように