11月4日の米大統領選挙がいよいよ目前に迫ってきた。金融危機の真っ只中で米国民が未来を託すのは、民主党のバラク・オバマ候補か、それとも共和党のジョン・マケイン候補か――。 10月下旬時点で大手メディアによる世論調査は、いずれもオバマ氏が10ポイント前後の優勢という結果を示している。オバマ大統領の誕生はほぼ確実、そして議会は上下院ともに民主党が優勢を獲得し、地滑り的な大勝を収めるという見方が浮上している。 オバマ支持者が接戦を予想 もちろん、選挙の結果は蓋を開けてみるまで分からない。 民主党の牙城であるニューヨークで民主党支持者に聞いてみると、「実際にはかなりの接戦になると思う。マケイン候補が勝ったらどうなってしまうのか心配でならない」「結局オバマ候補は敗北し、共和党政権がさらに4年続くことになるだろう」などと予想外に弱気な答えが返ってくる。 オバマ支持を表明している白人有権者の中には最後の