人類が宇宙に出たからといって、吸うものは吸わねばならないし、食べるものは食べねばならない。つまり宇宙飛行士には、光合成で酸素を出し、食材になってくれる植物が必要なのだ。 だが地上で育つ植物が、宇宙環境下でも育つとは限らない。そこで研究者たちは、地球とはまるで違う宇宙の重力に耐えられる植物を探している。 その有力な候補が、地球上で最も小さな花を咲かせる水草の仲間であり浮草である植物「ミジンコウキクサ」だ。
![微小の浮草が宇宙飛行士の主食になるかもしれない。様々な重力下での実験が行われている : カラパイア](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8ec294185db376346ac41fb55f88aa30ed3d81f2/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Flivedoor.blogimg.jp%2Fkarapaia_zaeega%2Fimgs%2F0%2Fa%2F0a3531dd.jpg)
捨てるはずのプラスチックごみから、なんとアイスクリームを作り出すことに成功しました。 少し溶けて容器からこぼれ落ちる濃厚なアイスクリーム。 実はこれ、プラスチック廃棄物を混ぜて作られた、その名も「ギルティフレーバー」と呼ばれるバニラ味のアイスです。 イタリア出身でデザイナーのエレオノーラ・オルトラーニさんがイギリスの大学の研究チームと開発したものです。 ペットボトルにも使われるプラスチックをバクテリアや酵素で分解し、バニラエッセンスに使われる化合物を作り出すことに成功しました。 研究チームによりますと、プラスチックから食品が作られるのは世界で初めてだということです。 食品の安全検査はまだ受けておらず、一般販売はされていませんが、オルトラーニさんらは今後も研究を続け、近年問題になっている廃プラスチックの活用に取り組みたいとしています。 ▶ゴミ拾いは宝探し…日本で唯一“水中ゴミ拾い”専門ダイバ
災害時には、本格的な救助や支援があるまでの数日間を悲惨な状況で耐えなければいけません。 もしその数日間に少量の食料だけでも届けられるなら、私たちは命を繋ぎ、希望を見出すことができるでしょう。 スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)に所属するロボット工学者ボクオン・クァク氏ら研究チームは、ポン菓子の翼をもつ「食べられるドローン」を開発しました。 このドローンはまるで絵本のヒーローのように、食料が必要な場所に飛んでいき自らが食料となって被災者たちを助けることができます。 この研究は、2022年10月23日から27日にかけて京都で開かれたロボット技術の国際学会「IROS 2022」で発表されました。 Eat This Drone With wings made from rice cakes, this drone is designed to save your life https://
日々のストレスと上手く付き合うには、運動や瞑想をしたり、自分の趣味に耽ることが効果的です。 しかし、自由な時間がなかなか確保できず、ストレスをごまかしながら生活している人も少なくないでしょう。 アイルランド国立大学コーク校(UCC) の最新研究で、毎日の食事を少し工夫することで、ストレスを緩和できる可能性が示されました。 実験では、「発酵食品」と「食物繊維」を取り入れた食事メニューを4週間続けただけで、被験者のストレスレベルが下がり、睡眠の質が改善されたと報告されています。 では具体的に、どんな食品を摂ればよいのでしょうか? 研究の詳細は、2022年10月27日付で科学雑誌『Molecular Psychiatry』に掲載されています。
多くの人々は甘いお菓子やドリンクを好んで飲食していますが、近年は砂糖の過剰摂取による健康問題が懸念されています。そこでオーストラリア・ディーキン大学の研究チームが、2007年~2019年に販売された飲食物に含まれる砂糖や人工甘味料の量を調べたところ、「世界中で販売される食品や飲料はますます甘くなっている」ことが明らかになりました。 Global trends in added sugars and non-nutritive sweetener use in the packaged food supply: drivers and implications for public health | Public Health Nutrition | Cambridge Core https://doi.org/10.1017/S1368980022001598 Food and drink
ステーキや焼肉といった肉料理が好きな人は多いはずですが、近年では「畜産業が強力な温室効果ガスであるメタンガスを大量に放出しており、地球温暖化を加速させている」という問題点が指摘されており、地球温暖化を止めるには肉や乳製品の消費を抑えるべきという主張もされています。そこで人々の注目を集めているのが、植物ベースの素材で作られた「人工肉」であり、Novameatという企業は「3Dプリンターでステーキのような人工肉を出力する」システムを開発しています。 Alternative meat industry moves beyond the burger | Ars Technica https://arstechnica.com/science/2020/03/alternative-meat-industry-moves-beyond-the-burger/ Does this 3D printe
by José Ignacio Pompé 人工肉といえばバーガーキングが自社メニューに採用したImpossible Foodsや、マクドナルドやケンタッキーが使用するBeyond Meatなどがありますが、イスラエルのスタートアップであるAleph Farmsは、地球から約400km離れた上空を飛行する国際宇宙ステーション(ISS)で、人工肉の作成に挑戦しています。 First meat grown in space lab 248 miles from Earth | Science | The Guardian https://www.theguardian.com/environment/2019/oct/07/wheres-the-beef-248-miles-up-as-first-meat-is-grown-in-a-space-lab Space station exper
世界で最も人気のある日本食の一つである「寿司(すし)」にとって不可欠な「海苔(のり)」は、江戸時代までは養殖技術が確立しておらず、不安定な生産量から「運草」と呼ばれるほどでした。しかし、第二次世界大戦後にイギリス人植物学者のKathleen Mary Drew-Baker(キャスリーン・メアリー・ドゥルー=ベーカー)博士が執筆した論文がきっかけで、日本で海苔の安定的な生産が可能になり、今日のすし文化を大きく支えることになりました。Ars Technica UKが知られざる海苔生産技術の確立に貢献した「海の母」についてまとめています。 How an unpaid UK researcher saved the Japanese seaweed industry | Ars Technica https://arstechnica.com/science/2017/11/how-an-unpa
テクノロジー系ニュースサイトMOTHERBOARDのライターが、NASAのケネディ宇宙センターの研究室を訪問して、現在進行中の「宇宙で食料を得る研究」について取材をしています。そこでは、人類の壮大な夢である「火星移住計画」の実現をめざしてさまざまな研究が行われています。 Inside NASA’s Space Farming Labs - Motherboard https://motherboard.vice.com/en_us/article/inside-nasas-space-farming-labs 国際宇宙ステーション(ISS)で勤務する宇宙飛行士の食料は、貨物補給ミッションで補充されるフリーズドライ食品です。これらの食品は味がないだけでなく、ロケット打ち上げ費用から概算すると1ポンド(約450グラム)あたり1万ドル(約110万円)もかかるというコストの問題があり、より長い時間
By Thomas 「NMNAT2」という認知症を予防する効果を持つ酵素を発見したインディアナ大学の研究チームが、新たにカフェインを含む24種類の化合物に、NMNAT2の生産量を上昇させる効果があることを調査した研究結果を発表しました。 IU study finds caffeine boosts enzyme that could protect against dementia: IU Bloomington Newsroom: Indiana University Bloomington http://news.indiana.edu/releases/iu/2017/03/caffeine-brain-plaque-enzyme.shtml Caffeine boosts enzyme that could protect against dementia: New analysi
中国で約5000年前にビールが作られていた痕跡を発見したという研究結果がアメリカ科学アカデミー紀要に掲載されました。研究チームの1人であるLi Liu氏はスタンフォード大学で中国考古学を教えている教授でもあるのですが、講義の生徒たちに中国最古のビールを実際に作らせるという試みを行いました。 Revealing a 5,000-y-old beer recipe in China http://www.pnas.org/content/113/23/6444 Stanford students recreate 5,000-year-old Chinese beer recipe http://news.stanford.edu/press-releases/2017/02/06/recreate-5000-yenese-beer-recipe/ Liu氏らの研究チームは、中国北部の採掘現場
クラッカー上にチョコレートで印刷。たいした仕事ではないが、とりあえずスタート地点だ。 「Quartz」の記事によると、米航空宇宙局(NASA)は3D印刷可能な食品の開発を進めるために、研究会社のSystems & Materials Research Corporation(SMRC)に対して125,000ドルの助成金を支給した。 SMRC社のアンジャン・コントラクターは、常温保存可能なカートリッジに入った糖類、複合炭水化物、タンパク質を、要求があるたびに食べられる食品に変えるシステムを設計したいと考えている。地球の「最大人口」は95~100億人前後と考えられている。人口が最大規模に達するときまでに、誰もが生きながらえられるよう「食品」とは何かについての認識を改めなければならない、というのがコントラクター氏の主張だ。 コントラクター氏によるプロトタイプ設計は、オープンソースのRepRapプ
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