東京都知事を13年半務め、タカ派政治家の代表格としても知られた元衆院議員で作家の石原慎太郎(いしはら・しんたろう)氏が死去した。関係者が1日、明らかにした。89歳。神戸市出身。 一橋大在学中の1956年に小説「太陽の季節」で芥川賞を受賞。作品の映画化で、弟の故石原裕次郎氏が俳優としてデビューした。68年、参院全国区に自民党から立候補してトップ当選。72年には衆院へくら替えし、環境庁長官、運輸相を務めた。党内の政策集団「青嵐会」を結成、中心メンバーとして活動した。 99年の東京都知事選で初当選し2011年に4選。外形標準課税導入やディーゼル車の排ガス規制を推進。石原氏が主導し05年に新銀行東京を開業したが、経営難に陥り追加出資で批判を浴びた。都による沖縄県・尖閣諸島の購入も計画した。 12年に知事を任期途中で辞職し、太陽の党を設立。当時の橋下徹大阪市長が率いる日本維新の会と合流し、同年の衆院