いけすで死んでいるのが確認されたグルクマ=25日、国頭村の辺土名漁港(国頭漁協提供) 小笠原諸島の海底火山噴火の影響とみられる大量の軽石が県内の海岸や港湾に漂着している問題で、県内に37ある漁業協同組合のうち、25日までに少なくとも14漁協で漂着による被害が出ていることが、県漁業協同組合連合会(県漁連)の聞き取り調査で分かった。このうち国頭村の辺土名漁港では25日、漁港内の海面に設置したいけすで蓄養しているグルクマ150匹以上が石をのみ込んで死ぬ被害が確認された。各地のビーチにも軽石が漂着、浮遊し、景観悪化やマリンレジャーの予約キャンセルなど観光面にも影響が生じている。 県漁連の担当者によると、現時点で深刻な被害が出ているのは国頭漁協だけだが、軽石の流れは風向きや潮流で変化するため、今後、被害がさらに広がる可能性があるという。 県は軽石漂着の状況調査を進めており、撤去方法など対応を検討して