菅首相は10日夜、朝鮮半島有事が起きた場合、北朝鮮による拉致被害者の救出のため、自衛隊派遣の可能性を政府内で検討していることを明らかにした。 都内のホテルで開かれた拉致被害者家族らとの懇談で語った。 首相は北朝鮮による砲撃事件に触れ、「南北朝鮮、場合によっては米軍を含め、即発の状況も生まれて今日に至っている」と説明。その上で、「韓国との間で、救出に自衛隊が出ていって、向こうの国を通って行動できるかどうかまでルールは決まっていない。これからあらゆることを想定し、いざという時に救出活動にも携われるよう、日韓の間の決めごともしっかりしていきたいと考え、今いくつかの議論を進めている」と述べた。