イタリアのサッカー界で不正疑惑が再発した。1日に元イタリア代表FWシニョーリ氏を含む16人の元選手や現役選手、クラブ幹部らが下部リーグでの八百長に関わった疑いで身柄を拘束された。捜査は1部リーグ(セリエA)にも及んだ。 ANSA通信によるとシニョーリ氏は賭博グループを率いた疑いで、自宅拘禁となった。日本代表DF長友佑都が所属するインテル・ミラノがレッチェを1−0で破った3月のセリエAの一戦でも八百長を持ち掛けたとされる。長友はこの試合でベンチ入りしたが、出番はなかった。優勝したACミランの試合が、捜査対象になっている可能性も報じられた。 イタリアでは1980年、大規模なサッカー賭博事件で10人以上の選手らが逮捕。ACミランとラツィオが2部(セリエB)に降格した。2006年にも不正問題でユベントスが降格処分となり、同国サッカー協会元会長らも処罰されている。(共同)