清水OBの澤登正朗氏がクラブハウスを取材で訪れていて、彼が帰る時のことだった。練習が終了し、帰宅する樋口選手と澤登氏の2人がクラブハウスの玄関前で偶然出会った。 樋口選手が「お疲れ様です」と声をかけると澤登氏は「おっ元気にやっているか」といって話が始まり、やがて「先輩たちにご飯連れていってくださいって言っているか?」というような話題に変わっていった。 どういう事なのかと澤登氏と樋口選手のやり取りを聞いてみた。すると、それは澤登氏流のアドバイスだった。 要はこういうことだ。普段から先輩たちに積極的に話しかけてご飯に連れていってもらい、その中でコミュニケーションを取れということだ。ピッチの中でFWは味方からパスをもらわなければ決定的な仕事はできない。そのためにはたとえ先輩だろうとも「こういう動きをしたのだから、今のタイミングでパスを出してくれ」と強く言えるようにしなくてはいけない。そのためには