チョーディンさんの姿が写っている教則本「HOW TO PLAY ASSOCIATION FOOTBALL」。東京都文京区の日本サッカーミュージアムに所蔵されている 短いパスをつなぐ「組織サッカー」を日本に伝えたミャンマー人の親族を、日本サッカー協会が捜している。殿堂入りを決めたものの、日本を離れた後の足取りがつかめないからだ。20日にミャンマーのテインセイン大統領が来日するのにあわせ、外務省も情報提供を呼びかけている。 名前はチョーディンさん。1900年6月生まれで、工業技術者を志して20年ごろ、英国の植民地だったビルマから東京高等工業学校(現在の東工大)に留学。もともとは走り高跳びの選手だった。 ボールを長く遠くに蹴るばかりの当時の日本サッカーを見かねて、パス戦術などを助言。早稲田大学付属早稲田高等学院のコーチを引き受け、23年に始まった全国高校ア式蹴球大会で2連覇した。 続きを読