28日午前3時40分ごろ、東京電力福島第1原発の施設の一部で停電が発生し、汚染水から放射性セシウムを除去する装置や、建屋周辺の土壌を凍らせる「凍土遮水壁」の冷却装置の一部などが停止した。午後1時現在、復旧の見通しは立っておらず、東電が原因を調べている。 東電によると、停電が発生したのは敷地内の一部の電気系統で、何らかの原因で異常な負荷がかかった可能性がある。セシウム除去装置は停電当時、2基が稼働しており、うち1基が止まった。凍土壁の冷却装置は稼働していた22台のうち、14台が停止したが、8台は運転を続けており、凍土壁の凍結状態は維持されているという。 このほか、作業員の休憩所や信号機の一部で停電が発生したが、原子炉や使用済み燃料プールの冷却に影響はなく、周辺のモニタリングポストの値に異常はないとしている。