バリ島アグン山が噴火=約半世紀ぶり-インドネシア 21日、黒煙を上げるバリ島アグン山(インドネシア火山地質災害対策局提供) 【ジャカルタ時事】インドネシア火山地質災害対策局は21日、観光地バリ島東部にあるアグン山が同日午後噴火したと発表した。同山が噴火するのは1963年以来約半世紀ぶり。ただ、噴火は火山灰の噴出にとどまっており、マグマの流出などは確認されていない。 〔写真特集〕The Volcano 世界の火山 対策局によると、噴火は午後5時5分(日本時間同6時5分)発生。山頂から700メートルの高さまで黒い噴煙が確認された。一方、国家防災庁は今回の噴火は山内部の蒸気がマグマと接触したことによって発生する「水蒸気爆発」との見方を示し、住民に平静を呼び掛けた。 アグン山では9月中旬以降、火山性地震が頻発。対策局は同月22日、警戒レベルを最高位に引き上げ、山頂から半径9~12キロ圏内への立ち入