探査機「カッシーニ」の観測で、土星の衛星エンケラドスから噴出する氷粒子にアミンや酢酸、アルデヒドなどの有機物が含まれていることが明らかになった。 【2019年10月8日 NASA JPL】 土星の衛星エンケラドスには、氷でできた地殻と多孔質の岩石からなる核の間に、液体の水をたたえた内部海が存在すると考えられている。内部海の海水は核の岩石に染みこんで熱せられ、海底から熱水として再び内部海に噴出している。この熱水は内部海の水と混ざり、氷地殻の割れ目から水蒸気や氷の微粒子となって宇宙空間に噴き出している。 2007年に「カッシーニ」が撮影したエンケラドス。南極付近から水蒸気や氷の微粒子が噴出している様子がとらえられている。(提供:NASA/JPL/Space Science Institute) 今回新たに見つかった分子は、土星探査機「カッシーニ」の観測データを解析することで発見されたものだ。カ
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