習はワクチン外交でエルドアンを籠絡するか(2019年、北京) ROMAN PILIPEYーPOOLーREUTERS <ワクチンという新たな外交上の「武器」を手にした中国が、他国に圧力をかける手段としてこれを利用しない保証はない> 新型コロナウイルスのワクチン開発と製造・販売競争が過熱するなか、新興国において際立った存在感を見せている国がある。中国だ。 中国製のコロナワクチンは欧米では承認申請もされていないが、中国政府は中東やアフリカ、東南アジアなどで活発な「ワクチン外交」を展開。王毅(ワン・イー)外相は友好国に協力したいと述べ、フィリピンにはワクチン50万回分の寄付を申し出た。アラブ首長国連邦やインドネシア、ブラジルなどでは既に中国製ワクチンの接種が開始されている。 このワクチンの特徴は不活化ワクチンであることと、セ氏2~8度の冷蔵で保存可能であることだ。95%という高い有効性が確認された
![ウイグル弾圧の影がちらつく中国の「ワクチン外交」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b051ac42868d0c07756ad70c604a660ed1d90e57/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fiiyama%2Fassets_c%2F2021%2F02%2Fiiyama210206-china-thumb-720x480-235814.jpg)