G大阪は強烈なインパクトで教訓を残した。 2010年元日、チームを天皇杯連覇に導いた西野朗監督は語った。 「チームの高齢化を指摘されているが、ウチのベテランは他の同年齢とは違うという思いもある」 しかし、それから3シーズンでクラブはまさかのJ2落ちを経験することになった。西野監督ほどの名将でも、変革の機を逸したことになる。 クラブが快挙を達成すると、ファンはそのメンバーに愛着を持ち、いつまでも彼らの姿を見ていたいと願うようになる。だが強化スタッフには、半面で冷徹な目と計算が必要だ。マンチェスター・ユナイテッドのファーガソン監督は、すでに四半世紀以上の長期政権を維持しているが、常に変化の可能性を探ってきた。もちろん39歳のMFライアン・ギグスや38歳のポール・スコールズら生え抜きの大ベテランもいるが、必要ならデビッド・ベッカムやクリスティアーノ・ロナウドら主力の移籍も認めている。何より日本代
ヒマラヤ雪男(イエティ)の正体はチベットヒグマ-。雪男の謎に迫ろうと、十数年間ヒマラヤ山岳地帯を歩き回って調べてきた、青森県弘前市の登山家、根深誠さん(65)が最終的な調査結果をまとめた本「イエティ」を出版した。 根深さんの調査では、エベレスト南部クーンブ地方のシェルパ民族は足跡や食害などを目に見えないイエティという動物によるものと信じており、チベットヒグマの存在は知らなかった。 根深さんによると、このイエティが雪男と呼ばれるようになったのは英国のエベレスト偵察隊の「間違い」に端を発するという。 1951年、英国隊は撮影した動物の足跡をシェルパ民族に問いただし、未確認動物としてイエティの存在を発表。別の探検隊が現地の言い伝えを基にゴリラのような想像図を描いた。その後、東洋の神秘的なイメージも手伝い、ヒマラヤ雪男の伝説は爆発的に世界へと広まった。 しかし、ヒマラヤの他の地方ではイエテ
サッカーJ1川崎は11日、相馬直樹監督(40)の解任を発表した。 Jリーグは節目の20年目だが、今季はJ2の横浜FC、G大阪と序盤から監督解任が相次いでいる。しかも公式戦7戦で未勝利の横浜M・樋口靖洋監督(50)や、リーグ戦5戦勝ちなしの新潟・黒崎久志監督(43)ら、首のあたりが涼しい指揮官はまだいる。 解任続出の背景には、各クラブの“ふところ事情”も関係している。G大阪や横浜Mなど、J1で開幕ダッシュに失敗したクラブは名門ばかり。いずれも、監督選びはまず『経費削減』を最優先に行われてきた。 G大阪は、ここ数年は年俸1億円超だった西野朗氏(57)に対し、経費削減を理由に退任を通告。横浜Mは、過去5年で6度も監督が交代しているが、昨季も“ミスターマリノス”と呼ばれた木村和司氏(53)をリーグ戦5位の成績ながら首を切った。複数年で出来高払いもついていた木村氏と比べ、樋口監督はほぼ半額で済
新聞・テレビにあふれる悲劇や美談だけでは大震災の真実は語れない。真の復興のためには、目を背けたくなる醜悪な人間の性にも目を向けなければならない。原発作業員が働く卑劣な「火事場泥棒」の現場をフリーライター、鈴木智彦氏がレポートする。 * * * 2月中旬の午前6時、原発作業拠点・Jヴィレッジ脇の検問に、ボロボロの軽自動車を載せた積載車がやって来た。運転手は警察官に暫定通行証を見せ、警戒区域に入っていった。 ここを過ぎれば警察の監視はない。早朝は警戒区域内のパトロールは手薄だ。お役所仕事の警察官を乗せた大型バスがやってくるまで、あと2時間はある。 運転手は検問の先にある道の駅に車を停めた。車外に降り、防護服を着込んでいる。装備から考えて、かなり奥まで入る気だろう。車はすぐに発進した。距離をとって後を付けた。 5キロ、10キロ、ひたすら走り続けた。30分以上走った頃、地図で現在地を確認す
休眠口座、あきらめないで!! 10年以上出し入れがなく、銀行が連絡先を把握できない預金を銀行は年850億円もの利益に計上し、国はそれを召し上げようとしてモメている。しかしちょっと待ってほしい。元はといえばわれわれ預金者のものなのだ。通帳やカード、印鑑がなくても打つ手はある。銀行に眠る“埋蔵金”を1円残らず掘り起こす方法を徹底調査した。 「お預け入れ後かなりの期間、入出金等のお取引をされていません-」 以前使っていた大手銀行からこんな文面と残高や普通預金の口座番号が記載されたはがきが届いた。あわてて問い合わせ先に電話すると、担当者は「はがきは取引なしで10年以上経過した方にお送りしているもので、届いていれば休眠扱いにはなりません。特に手続きなしで、古いキャッシュカードでも引き出していただけます」とのことだった。 休眠状態になった預金は金融機関の収益になる仕組みだ。メガバンク3行だけでも
国際サッカー連盟(FIFA)が、北朝鮮サッカー協会に対して何らかの「制裁」を加えることが確実になった。 平壌でのW杯3次予選(15日)では、日本側から51人のメディア関係者が取材申請を出したが、北朝鮮協会が許可したのは10人のみ。日本協会・田嶋幸三副会長(53)も、報道規制の緩和を求めてきた。また、この事態を憂慮したFIFAでも北朝鮮協会に取材申請を受けるよう勧告していたが、試合までに返答はなかったという。 このため「いずれFIFAから北朝鮮側に通達がいくと思う」(日本協会幹部)としている。 14日に北京から到着した際も平壌国際空港で徹底検査を受け、選手らは約4時間も足止め。サポーターも、カメラや日本代表ユニホームなどの持ち込みが認められなかった。 いずれにしても、FIFAが今回の受け入れ体制について問題視することは必至。今回が平壌での最後のアウェー戦になるかもしれない。
天皇杯全日本選手権決勝の元旦開催が、今年度で最後になるという。 元旦に日本一を懸けて、国立でサッカーをするのは長年をかけて定着してきた風物詩のようなものだから、一抹の寂しさはある。日本サッカーの助っ人第1号だったネルソン吉村(後に大志郎=故人)氏が語っていた。 「お正月を迎えて、和服姿でお参りに出かける人でごった返している中で、僕らジャージー姿で出かけていく。なんでやねん、と思ったけれど、それもない年は寂しいもんでなあ…」 要するに天皇杯は、そういう大会だった。元旦に決勝を戦う幸福感はある。しかし一方で、勝ち進めばその分だけオフが短くなる。だからJリーグが終わると、助っ人選手たちはタイミング良く足が痛くなり、天皇杯を回避して帰国してしまう例が目についた。 また昨年度は、間近にアジア・カップが控えていたため、天皇杯の終盤まで勝ち進んだ日本代表選手たちは、ほぼ無休に近い状態で稼働してい
サッカー女子W杯の決勝戦で勝利を決めるPKを決めた「なでしこジャパン」のDF、熊谷紗希(20)が20日夜、“合コン”に参加した際、同席した男子大学生に発言内容をツイッターに書き込まれてしまった。書き込みには、監督批判ともとれる発言やチームメートのプライバシーに関する記述も含まれており、関係者をヒヤヒヤさせる事態となった。 熊谷は同日夜、生放送の出演を終えた後、有名私大の男子学生らが都内で開いた祝勝会に参加したが、同席した別の男子学生がツイッターで熊谷の発言の“実況中継”を始めてしまった。 それによると、《(金メダル)いらないからあげる言われたw》といった酒席ならではの冗談や、《日本サッカーについて熱く語り出したなう。監督このままじゃダメらしい》と、きわどい本音トークを詳報。 中には《なでしこJAPAN上下関係ハンパないらしい》《熊谷さんのアイホンのフォトアルバム見てたら丸山(=FW丸
ドイツで開催中の女子サッカーW杯ですでに8強入りを決めている日本代表「なでしこジャパン」は日本時間6日午前1時15分、1次リーグB組1位通過をかけた最終戦でイングランドと対戦する。悲願のメダルを目指すなでしこの熱闘に、国内での注目度も高まっている。特にスポットライトが当たっているのが、“女釜本”とも“キング・サワ”とも呼ばれる主将、MF沢穂希(さわ・ほまれ)だ。15歳で代表デビューした「天才少女」も現在32歳。断トツのキャリアと実力を誇るなでしこの実像に迫る。 【ライバルは“スカートをはいたペレ”】 第2戦のメキシコ戦でハットトリックを達成した沢は、今大会得点王ランキングで単独トップに立っている。3得点の沢を2得点で2位タイの4人が追う展開。その4人の中で、女子サッカー世界ナンバーワンといわれるのが、優勝候補の一角、ブラジルのFWマルタ(25)だ。 「スカートをはいたペレ」、「女王マ
玄葉光一郎国家戦略担当相(民主党政調会長)に、東日本大震災絡みの疑惑が炸裂した。東北全体の被災地でのガソリン不足が深刻化していた先月半ば、自身の選挙区を含む福島県の一部だけに、緊急支援としてガソリンを配給するよう指示したというのだ。週刊文春(4月28日号)が報じた。自民党は「利益誘導の疑いが濃い」として徹底追及する構えという。 「復興を裏切る大スキャンダル」という同誌の記事によると、先月16日、福島県の田村市などにタンクローリー35台が到着した。ガソリン不足に苦しんでいた被災者には朗報だったが、前日夜、玄葉氏からエネルギー庁資源・燃料部政策課の幹部に電話で、こんな要請があったという。 「田村市、いわき市、南相馬市にガソリンを配給してくれ」 玄葉氏は福島3区選出で、田村市は選挙区。同誌は、エネ庁資源・燃料部政策課の証言とともに、「玄葉先生がかなりご尽力された」という地元スタンド経営者の
収束への見通しがつかない東京電力福島第1原発で、水素爆発や汚染水漏れよりも重大な事態が起きていた。その勇敢さから「フクシマ50」と称賛された現場の作業員が、事故対策統合本部が強引に指示した1号機への窒素注入を「危険だ」と猛反発。ボイコット寸前だったというのだ。『週刊文春』の最新号が伝えたもので、原発の状態は決死の作業員に支えられているだけに事は深刻だ。 同誌によると“反乱”の一部始終はこんな具合だ。 「もう、やってられねぇ!」 声の主は第1原発の吉田昌郎所長。5日、現地の免震重要棟にある会議室と、東電本社に設置された事故対策統合本部を結んだテレビ会議中だった。 この前日、テレビ会議で吉田所長は原子炉へ窒素注入を実施するのか質問した。東電幹部は「いち早く1号機に実施しなければならない」と、準備を開始するよう指示。これに対し、吉田所長は「予想もつかないことをやることは大きなリスクだ」と
菅直人政権が「危険な賭け」に出る。放射能漏れが続く東京電力福島第1原発の原子炉建屋を、特殊シートで遮蔽する工事を行う方針を固めたのだ。総建設費は約800億円。原子力の専門家は「放射性物質の拡散を抑える効果は限定的で、リスクのほうが大きい」と猛反対したが、政治判断で押し切ったという。東日本大震災や原発事故での指導力欠如が批判された焦りがあるのかもしれないが、失敗した場合、菅首相の政治責任はもちろん、現場の作業員の生命も危うくなる。 勇断なのか、無謀なのか−。菅内閣が検討しているのは、高さ約45メートルの原子炉建屋の周りに骨組みを建て、特殊シートを張り巡らせるという構想だ。「原子炉や使用済み核燃料プールの温度が安定していない建屋を遮蔽すれば、新たな放射性物質の拡散を抑える効果が期待できる」というもので、ゼネコンが提案したという。 事故が発生した1−4号機すべてで実行した場合、1−2カ月の工
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