ニクソン、フォード米政権で国務長官を務め、1970年代の米外交政策決定で重要な役割を果たしたヘンリー・キッシンジャー氏が29日、米コネティカット州の自宅で死去した。100歳だった。同氏が設立したコンサルティング会社が発表した。 キッシンジャー氏は大統領補佐官(国家安全保障問題担当)として中国を極秘訪問し、72年のニクソン大統領による電撃的な訪中を実現させ、79年の米中の国交正常化に道を開いた。ベトナム戦争のパリ和平協定にも尽力し、73年にノーベル平和賞を受賞した。 ユダヤ系ドイツ人の家庭に生まれたキッシンジャー氏は、ナチスの迫害を逃れ1938年に家族と渡米し、ハーバード大学で博士号を取得。同大教授を経てニクソン政権の大統領補佐官に就任した。 冷戦下で旧ソ連とのデタント(緊張緩和)や戦略兵器制限交渉への貢献でも歴史に名を残した。その一方で、ベトナムとカンボジアへの大規模空爆、チリのピノチェト
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