太平洋戦争末期、米軍の攻撃で鹿児島沖に沈んだ戦艦「大和」の潜水調査を実施した広島県呉市の大和ミュージアムは、第2主砲塔の一部や、サーチライト「探照灯」、レーダー「電波探信儀」のアンテナなどを発見したと発表した。 これで計3か所のすべての主砲塔の所在が確認された。26日からの企画展で解説展示する。 第2主砲塔の一部は、船体から離れた状態で、砲室、旋回盤、上部給弾室が一体で見つかった。砲身は海底の土に埋まっているとみられる。砲室右側のカバーが外れ、目標物までの距離を測定する光学機器「測距儀」が露出していた。 探照灯は、船体中央部の煙突の左右の側面に複数設置されており、数千メートル先まで光が届く。直径1・5メートルで、当時では最大。今回の調査では船体から外れた状態で見つかった。 電波探信儀は、艦橋の上部に2基のアンテナが設置され、今回一部が見つかった。電波で対象物までの距離や方向を測定する。格子