東京都墨田区の江戸東京博物館は2月24日まで、「尾張徳川家の至宝展」を開催している。 御三家筆頭の尾張徳川家の道具類を展示 尾張徳川家は、徳川家康の九男・義直(1600~1650)を初代とする御三家筆頭の名門大名。名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて徳川将軍家に次ぐ家格を誇った。 大名家は家の歴史・格式を示すために数々の道具を備え、それらは大きく表道具と奥道具に分けられていた。表道具は、大名の禄高や家格に応じて備蓄しておくべき武具刀剣類と、公的な場で用いられる道具類。奥道具は、藩主やその家族たちがプライベートな場で使った道具類となる。 国宝「源氏物語絵巻」「初音の調度」も特別公開 同展では、徳川美術館(愛知県名古屋市)が所蔵する尾張徳川家ゆかりの道具類のうち、太刀や鉄砲などの武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌や絵画・楽器など教養に関わる品々など、大名家の歴史と格式を示す約230件の名