大阪市の体罰問題により、体罰を巡る議論が盛り上がっている。もちろん、体罰自体は悪いことだが、ここでは倫理的な是非とは別に、人材育成という観点から体罰問題を考えてみたい。 まず、文字通りの体罰にくわえ、広義の精神的ダメージを与えるものも含めて“体罰型”人材育成と定義したい。それから、育成可能な人材レベルをマイナス10~プラス10点の幅であるとする。 筆者の感覚で言うと、体罰型で伸びるレベルというのは、マイナスから0点あたりまで、頑張って2点か3点くらいの伸びしろしかない。基本的に体罰型とは心身にダメージを与えることによる一種の減点主義であり、減点主義では個人がリスクをとらない分、どうしても伸びしろが少なくなってしまうからだ。 マイナス状態を脱却する効果はあるかもしれないが 「餃子の王将」のように優れたマニュアルに沿ったルーチンワークがビシっとあって、とりあえずはそれに沿ってソツなく動ける人材
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