宮城・石巻魚市場での魚の放射性物質の検査に、新しいシステムが導入される。検査が格段に速くなることが期待されている。 東北大学が開発した新しいシステムでは、1時間で1,400匹の検査が可能になるという。 30日、完成が発表された新しいシステムは、東北大学が被災地支援の一環として、3,000万円の費用をかけて開発した。 ベルトコンベヤーに水揚げされた魚をそのまま乗せ、120個の検知器を使って、わずか2.5秒で、1匹の放射性セシウム濃度の測定を可能としている。 これまでは、水揚げした魚を、ミキサーでわざわざミンチ状にし、たった1kg分の検査が終了するまで、45分もかかっていた。 新システムでは、1時間で1,400匹の魚の検査が可能となり、大幅な時間の短縮が望める。 東北大学・石井慶造教授は「全ての魚を測れるのに近い装置ができあがったということで、今後ますます装置の性能のパワーアップをしていきたい