【ワシントン清水憲司】米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は3日、14、15日に開催予定の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)で、雇用情勢と物価上昇率が想定通りに推移していると確認できれば「一段の政策金利の調整が適切になるだろう」と述べ、追加利上げに意欲を示した。他のFRB幹部からも前向きな発言が相次いでいることから、市場は利上げ実施の確率を約8割と見込み、ほぼ確実視している。 イエレン氏はシカゴでの講演で、雇用情勢の改善に加え、物価上昇率も昨年後半以降に高まって、最近ではFRBが目標とする2%に迫っていると指摘。「米経済は素晴らしい改善をみせている」と述べ、景気の現状に対する自信をのぞかせた。