医学部の人気が沸騰している。今年の医学部志願者数は14万3176人(国公立、私立大学合計)と10年前より4割近く増えた。大学の定員数に対する志願倍率は実に15.2倍。82ある大学の中で、一番偏差値が低い大学は60前後(駿台予備学校のAランク判定)だが、それでも「母集団のレベルが高く早慶の理工学部並み」(予備校関係者)。そんな超狭き門の医学部だが、“出る”のも大変になっていることはあまり知られていない。 6年ストレート合格の学生は年々減っている 国内の大学医学部は6年制なので、現役合格すれば18歳で入学し、24歳で医師資格を取得して卒業をするのが最短ルート。ところが、都内のある私立大医学部の教育センター担当者は、「6年ストレート合格の学生は年々減っている」と明かす。