●Alex Tabarrok, “The Man of System”(Marginal Revolution, May 17, 2013) (差別撤廃に向けた)バス通学制度を支持したり、私立学校の存在(あるいは、学校選択の自由)を批判したりする際に、その論拠の一つとして、時に次のような意見が語られることがある。「優れた生徒は、同じクラス(あるいは、同じ学校)の他の生徒たちに対して、様々な恩恵をもたらす。他の生徒たちのためにも、優れた生徒が今いる学校を去って別の学校に移るのを防がなくてはならない」。こういった意見を耳にするたびに、不快な気持ちにさせられるものだ〔拙訳はこちら〕。というのも、人間を「手段」(道具)として扱うべきではないと考えるからだ。常日頃からそういう思いを抱いていたこともあって、カレル(Scott E. Carrell)&サチェルドーテ(Bruce I. Sacerdote