科学技術振興機構(JST)と龍谷大学は、生態系に多様な生物種間関係が存在することが、「自然のバランス」を保つカギであることを突き止めたと共同で発表した。 研究はJST課題達成型基礎研究の一環として行われ、成果は龍谷大学理工学部の近藤倫生准教授、舞木昭彦研究員らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、米国東部時間7月20日付けで米科学誌「Science」に掲載された。 現在、生物種の多様性は急速に失われており、その速度は地球の生物史が経験した5度の大量絶滅に匹敵するという見方もあるほどだ。生物多様性の崩壊に伴う、自然が人類に提供している「生態系サービス」の喪失が進行するにつれ、生物多様性の崩壊を食い止め、回復するための技術開発・方策の策定が強く求められるようになってきた。 この生物多様性保全注の成功には、自然生態系の科学的理解が大きく貢献することが期待される。時計の動く仕組みを知らずし
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