情報技術を用いて、この社会をバージョンアップすることを試みたい。活版印刷技術が数百年かけて近代社会に様々な革命をもたらしたように、コンピュータやインターネットの登場は、社会に革命的な変化をもたらすと言われてきた。しかし、インターネットが社会に広く利用されるようになって15年たつが、未だにこうした変化は起きていない。これはむしろ当然ともいえる。アラン・ケイの言う通り、300年スパンでしか本質的な変化は起きないのかもしれない。本研究では、アラン・ケイの「未来を予測する最良の方法は未来を発明することである」という有名なテーゼに基づき、社会システムを発明することを試みる。具体的には、貨幣システム、投票システム、軍事システムなどがその対象となる。伝播投資貨幣PICSY、分人民主主義 divicracyといった発明がどのように国家、組織、個人といったものの仮想化を支えていくか、理論、数理モデル、思想、
2010年3月31日、VCASIは公開研究会「社会のルールについてV:社会と個人の相互性への実験的アプローチ」を開催した。当日は、青木昌彦(比較制度分析/VCASI、Stanford大学経済学部)の導入に続いて、山岸俊男(社会心理学、実験社会科学/北海道大学文学研究科)、金子守(ゲーム理論、論理学/筑波大学システム情報工学研究科)、藤井直敬(神経科学/理化学研究所脳科学総合研究センター)の発表、そしてそれらに対する瀧澤弘和(ゲーム理論/VCASI、中央大学経済学部)、平井洋一(計算機科学/東京大学大学院情報理工学系研究科コンピューター科学専攻)、加藤淳子(政治学/東京大学法学政治学研究科)の討論を中心に議論が進んだ。 参加者は、VCASIフェローの岡崎哲二(経済史)、戸矢理衣奈(歴史学、社会心理学、ブランディング)、松井彰彦(ゲーム理論、経済学)、安田洋祐(ゲーム理論、ミクロ経済学)の他、
2009年12月9日,VCASIでは複雑ネットワークがご専門の増田直紀氏(東京大学大学院 情報理工学系研究科 数理情報学専攻)を迎え,第18回VCASIセミナー「複雑ネットワーク上の進化ゲーム」を開催した。 発表では,プレイヤー同士の相互作用を規定するネットワーク構造に着目した進化ゲーム理論の成果を概観した後,スケールフリー性に絞った紹介がなされた。(動画1)スケールフリーネットワークはプレイヤーの結合次数の分布がベキ則にしたがうようなネットワークとして定義されており,多くのプレイヤーと結合するハブプレイヤーが存在する。(後述の総和利得の仮定の下では)ハブプレイヤーは隣接する他のプレイヤーの行動に影響を与えやすい。したがって、ハブの協力行動は他のプレイヤーの協力行動を促し、結果としてハブの協力行動を最適にする。(動画2) しかしながら,スケールフリー性による協力の促進には少なくとも二つの条
日時: 11月19日(水)18時から 場所: 日本財団ビル3階A会議室 発表者: 鈴木啓介氏(人工生命、オートポイエーシス/理化学研究所) コーディネーター: 森田真生氏(VCASI研究助手) 概要: 生命と認知の理論を目指したオートポイエーシスを細胞モデルを用いて紹介する。自己を維持するということが、環境を 知覚し、環境に働きかけることにいかに繋がるかを見ていく。また、オートポイエーシスが含意している自律性、適応性の 概念が、身体性認知科学、ロボティクス分野における自律エージェントの設計とどのように関係するかを議論したい。身体性 認知科学、ロボティクス分野における自律エージェントの設計とどのように関係するかを議論したい。いて紹介する。自己を 維持するということが、環境を知覚し、環境に働きかけることにいかに繋がるかを見ていく。また、オートポイエーシスが含意し ている自
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