ジアニオン性5配位ケイ素−ケイ素化合物(ジシリカート)を合成する化学反応式。4配位ケイ素化合物と単体リチウムを反応させることで、ジシリカートが得られる。反応後に水処理をすると、水を含んだ状態で単離できる。形式的に二つの5配位ケイ素に負電荷が存在することとなる。 引用元: 原子同士が反発しそうなのに切れない新しい化学結合の構築 – プレスリリース – 東京大学 大学院理学系研究科・理学部. 東京大学大学院理学系研究科化学専攻の狩野直和准教授、川島隆幸教授、自然科学研究機構分子科学研究所理論分子科学第一研究部門の永瀬茂教授らは、反発し合う二つの負電荷をもち、5配位状態をとるケイ素原子同士の結合を持つ化合物を世界で初めて合成することに成功した。 原子が密集することによる立体反発と負電荷同士の電子反発によって切れそうであるにもかかわらず、極めて安定だったという。未知の結合を実際に創り、その結合状