どんぶり飯が出てくる。 上に載っている具をすこし箸で転がしたあと、食べにかかろうとしている箇所の上にある具をすこし端に寄せ、局所的に層を浅くする。箸を差し込む角度は丼の中心軸よりやや外傾ぎみで、具に対してより多くのご飯を掻き出すようにイン。空いたくぼみに残っている具を少量なだれ込ませ、同様の要領で半分くらいを食べ終える。すると、いつの間にかご飯よりも具の方が多いという状況が完成し、すこし幸せな気分になれる・・・ こういう食べ方をする人間はいつまで経っても貧乏根性から抜け出せないに違いない。そもそも具の方が多いのが美味しいという感覚を疑おうとしない。こういう人種はその染み付いた貧乏根性のせいで「始めはご飯を多めに食べる」という行動がルーティンワーク化していて、いつの間にか「ちょうどいいバランスになったところで切り替えて普通に食べる」ということが出来なくなっているのだ。そして「飯多めの一口」「