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2021年9月21日のブックマーク (2件)

  • 団地平面 2021年9月19日の日記|青島もうじき

    * 関西弁のアレでセルフ没にしたアイデア。 * 団地平面 その団地は、無限の広さを持った面状の構造物であった。どこを原点としてもそれはここでは全く同じ意味を持つと見做せるので、仮にあなたが住んでいる部屋を(0,0)号室とすると、私が住んでいるのは(1,1)号室であった。ちょうど、斜め上にあたる部屋だ。ベランダに出て少し下に目をやると、一人分の洗濯物を大きなピンチ・ハンガーの隅に干しているあなたの姿が見える。あなたは私やこの無限の団地に住む全ての住人と同じように、同居人に先立たれてしまったのだ。 あなたと目が合った。私は頬が熱くなるのを感じる。薄い瞼の奥に埋め込まれた二つの瞳はしっとりと濡れ、儚げに西日を弾いていた。 「あぁ、(1,1)さん、こんにちはぁ」 柔らかく、でもどこかいたずらっぽく語尾が上がるこのイントネーションはこの辺りに特有の方言だ。私も同じイントネーションで「あぁ、元気ぃして

    団地平面 2021年9月19日の日記|青島もうじき
  • 『ゴーレム100』の超絶翻訳を原文と比較して検証してみた - 機械仕掛けの鯨が

    ゴーレム 100 (未来の文学) 作者:アルフレッド ベスター 国書刊行会 Amazon アルフレッド・ベスター『ゴーレム100』(100は来べき乗表記)(渡辺佐智江訳、国書刊行会)は妙なである。 ワイドスクリーン・バロックの大家・ベスターの持ち味である大風呂敷を広げまくる展開や、イラスト・タイポグラフィを用いた視覚的要素もさることながら、イドの怪物・ゴーレム100を召喚する有閑マダム・蜜蜂レディたちの喋り方や、ガフ語と呼ばれる近未来での一種の方言の訳し方などが、あまりにこなれすぎているのだ。 というか、あけすけに言うと、「絶対に(訳者は)ふざけてンだろ!」と思ってしまうほど、自由で闊達な訳文なのである。 だが……巻末の山形浩生氏の解説では、 だが原文とつきあわせるとわかる。あらゆるダジャレ、あらゆるお遊び、あらゆる下ネタは、すべて原文通り。これほどに忠実な翻訳はないとすらいえる代物が

    『ゴーレム100』の超絶翻訳を原文と比較して検証してみた - 機械仕掛けの鯨が
    murashit
    murashit 2021/09/21
    『アフター・クロード』気になってきた