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ブックマーク / blog.livedoor.jp/mikako0607jp (2)

  • THE BRADY BLOG:マイ・リトル・レイシスト

    営業マンに苦手なクライアントがいるのと同じように、保育士にも“できればスルーしたい”と思うガキはいる。 わたしの場合、そのカテゴリーに該当するのは凶暴児ジェイクだった。 なにしろ彼の場合、顔つきがまず尋常ではない。こんなに暗い目、というか、ひょっとしたら狂っているのではないかと思うような強烈な目つきをした幼児を、わたしは他に知らない。 そんな凄い目つきのガキが、殴る、蹴る、痛めつける、破壊するといった行為をエンドレスで行っており、諌めれば必ず暴力で反撃される。 また、口にする内容がいっぱしのアンダークラスのフーリガンなため、人種差別的発言が多く、外国人の大人にとっては忍耐力を試されることになる。 その上、妙に頭が良く、何処を突けば大人を傷つけることが出来るか正確に知っているから始末におえない。 かくいうわたしなんかも、そもそも彼に対して苦手意識を持つようになった直接の原因は、 「あんたみた

  • THE BRADY BLOG:命短し恋せよおっさん

    うちの連合いが医師から癌宣告を受け、今後の治療スケジュールを聞かされて帰ってきた日の話である。 「で、治療はいつから?」 と訊くわたしに連合いは答えた。 「治療は再来週からなんだが、その前にハマースミスの病院に3回行かなきゃいけない」 「何で?ロンドンでしかできない検査があるの?」 「いや、そうじゃないんだけど・・・」 と言って連合いは口元を緩めてにやにやしたり、急にきりっとすぼめたりしている。 「じゃあ、何でロンドンくんだりまで行かなきゃなんないの?」 「いや、それが・・・」 でれでれしている連合いにわたしは言った。 「何なのよ、気持ち悪い」 「いや、それがハマースミスの病院で精子を冷凍保存してもらえって言われちゃってさ」 「へ?」 「化学療法を受けると、精子が使い物にならなくなっちゃうから」 「けど、わたしはもう子供産まないよ、この歳で」 わたしがそう言うと、連合いは照れなのか何なのか

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