川﨑 寧生 ゲームセンターが日本に現れてから約50年。オリンピックの開会式でゲーム音楽が採用されるなど、ゲーム文化はすっかり根づいているかに見えます。しかし一方で、eスポーツの練習所やミュージアムでの展示に複雑な「風営法」に基づく手続きが必要になるなど、誕生以来つきまとう社会統制の影響が根深く残ります。本稿ではアメリカ、ドイツ、韓国などの事例を扱った前編に続き、日本におけるゲームセンターと社会の関わりを取り上げます。 ゲームセンターが拡大し、社会に認知されるきっかけとなった「テーブル型ビデオゲーム筐体」で遊ぶ当時の人々。「事例紹介 この店のテーブルTVゲーム導入法」(『月刊コインジャーナル』1978年12月号、エイ・クリエイト社、84ページ)より引用 前編を振り返って―他国における「ゲームセンター」と社会との関わり― 前編では、アメリカ、ドイツ、韓国の事例を中心に、ゲームセンターを対象とし
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