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ブックマーク / note.com/sogensha (3)

  • 【連載】異界をつなぐエピグラフ 第6回|ペレック先生、困ります|山本貴光|創元社note部

    「エピグラフ」とはなんぞや? ──書物をひらいたとき、扉ページの裏側やタイトルの左下などにそっと添えられている短かな(ときに長々とした)引用句。そう、アレです。〈……以下、続きはこちらの冒頭のご挨拶文をご覧ください。〉 ただいま創元社では、山貴光さんを編著者にお迎えし、『エピグラフの』(仮題)を制作中です(2023年2月刊行予定)。古今東西のさまざまな「作品」のエピグラフを集め、読者のみなさんと一緒にながめて愉しむ──ありそうでなかったそんなを、ゆっくり、じっくり、みっしりと編んでおります。 出版に先行し、ウェブ連載を開始いたします。毎月15日は山さんにエピグラフについて縦横無尽に綴っていただく「異界をつなぐエピグラフ」。末日はエピグラフ採集係の藤なほ子さんによる「エピグラフ旅日記」です。まずはこれらの連載にて、限りなく広がるエピグラフの宇宙のお散歩をどうぞお愉しみいただけますよ

    【連載】異界をつなぐエピグラフ 第6回|ペレック先生、困ります|山本貴光|創元社note部
    murashit
    murashit 2022/06/15
  • 【連載】異界をつなぐエピグラフ 第1回|夢で手にした花のように|山本貴光|創元社note部

    「エピグラフ」とはなんぞや? ──書物をひらいたとき、扉ページの裏側やタイトルの左下などにそっと添えられている短かな(ときに長々とした)引用句。そう、アレです。 おそらくたいていの読者は、さらっと目をとおし、これから始まろうとしている世界の予感をキャッチして、「ではいざ」と視線を移し、文の海に飛びこんでしまう。エピグラフは置き去りにされ、再び顧みられることは少ないかもしれません。 しかしエピグラフは、著者が文には書き入れることのできない思惑や思い入れ、愛憎や怨嗟、読者へのメッセージ……などなどを、多くの場合は他人のテキストを引用することによって、こっそり仕込み、託し、読者へと伝えてくる、隠されたコミュニケーションのフィールドです。 つまり、著者が自分の作品をどう見ているかというメタな視線とともに、著者の「ついつい」あふれだしてしまう思いが露呈していることも少なからずある、実はなかなかに

    【連載】異界をつなぐエピグラフ 第1回|夢で手にした花のように|山本貴光|創元社note部
  • へんなさかな|創元社note部

    を読んで、ホラを吹く。久しぶりの更新は、FishとChipsのお話。 鯨の揚げ物が京都で禁止されているのは、動物愛護や環境保全のためではない。 その日もクリストファー・メイプルストンの店は雪に埋もれていた。宵山を越したばかり。だが、鱈の雪に旬はない。 四回目だ。先の二月にクリストファー・メイプルストンの店がオープンしてから真白く覆われるのは、四回目。そのあいだ、五条西洞院では一度も降雪が観測されなかった。 雪だけではない。土も二度あった。葉は一度。ひとりでに溶けるぶん、雪のほうがいくらか楽かもしれなかった。 事故るたびに警察のひとやら役所のひとやらが出てきて、店の周囲をやじうまがとりまく。クリストファー・メイプルストンはいつものとおりニコニコと鷹揚に有象無象をいなすのだけれど、あんなずさんさで保健所もよく営業を許可したものだと頼はおもう。外国人が店を持つにはしちめんどうなビザもそろえない

    へんなさかな|創元社note部
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