体温が上がるという状態を表すのに2つ言葉があります。 発熱は、私たちの脳にある体温中枢が、 必要を察知し体温を上昇させて起こります。 うつ熱という言葉があるのですが、これは脳が関与せず 日射病・熱射病のように体温の放散がうまくできない場合 などに熱がこもって起こる体温上昇を指します。 今日は、発熱についてお話します。 細菌やウイルス、真菌など有害なものが入ってくると、 私たちの免疫細胞(単球、マクロファージ、血管内皮細胞) が反応して伝達物質を出します。 具体的には、悪寒戦慄が起こって筋肉が震えることにより 体内での熱の産生量が増えます。 そして、熱を奪っていく汗を減らし、四肢末梢の皮膚の 血管を収縮させ熱の放散を減らします。 (体の中心近くは熱いのに手足が冷たいのはそのためです。) 熱を多く作って減っていかないようにするので、 が上がる訳ですね。 たまに外来で「熱が高いのに汗を全然かきま
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