国税庁とサッポロビールが「極ZERO」の税率をめぐってもめていた問題で、国税庁は酒税115億円を返せというメーカーの異議申し立てを却下しました。これは税率の低い「第3のビール」として売り出されたのですが、国税庁が「発泡酒だ」として高い税率をとっていました。 よい子のみなさんには関係ありませんが、お父さんがよく飲むビール系飲料の税率は身近な問題です。日本のビールの税率は、世界的にみても異常に高いからです。日本の酒税のほぼ半分はビールから、発泡酒や第3のビールを入れると65%がビール系飲料から取られています。 その原因は、図のようにアルコール1キロリットルあたりの税率が大きく違うからです。ビールの税率は、ウイスキーや清酒の4倍以上です。なぜこんなにちがうんでしょうか? その理由は、役所のつごうです。昔はビールとウイスキーは同じだったのですが、1980年代の日米貿易摩擦で「日本でスコッチ・ウイス