東京五輪が「フードテロ」の標的に!? 多くの犠牲者を出したパリでのテロ。日本も他人事ではない。危機管理の専門家からは「日本でフードテロが起こるリスクが高まっている」と指摘する声が出始めているのだ。特に2020年に開催される東京五輪がその標的となるリスクが高いそうだ。 「フードテロ」とは、農産物などの食品に毒物などを意図的に混入させて無差別の殺傷を狙う卑劣な行為。実は北京五輪もロンドン五輪もこのフードテロ対策に神経を尖らせていたため、専門の担当者を置き、北京五輪後にロンドン五輪も同じ担当者にリスク管理を任せていたが、日本は「フードテロ」への危機意識が乏しく対策も不十分だ。 具体的に想定されているのが、選手村の食事へのテロ行為だ。当然ながら調理場では衛生管理を含めて、外部の人間の入退室の管理は行われるだろう。さすがに、その程度は日本も対策を打つはずだ。 問題は、食材の調達、輸送段階での安全管理