丸腰の「エルミタージュ」エルミタージュ美術館を創設した女帝エカチェリーナ2世ロシア帝国の首都として栄華を極め、今も洗練された古都として知られるサンクトペテルブルク。 その顔というべき存在が国立エルミタージュ美術館である。 エカチェリーナ女帝が18世紀半ばに開いたこの美術館は、世界でも有数のコレクションを誇り、昨年は世界中から325万人もの人々が足を運んだ。 ところが、そのエルミタージュが危機を迎えている。 警備の警察官が11月からいなくなってしまうのだという。 これはエルミタージュ美術館館長にしてロシア美術館連盟会長のミハイル・ピオトロフスキー氏が今月18日、ラジオ番組に出演した際に明らかにしたもの。 日本的な感覚では美術館に警察官が居るというのは違和感があるが、ロシアではちょっとした美術館にも警察官が常駐している光景は珍しくない。筆者自身も、あるとき美術館のドアを開けたら中にサブマシンガ