図1:2003年7月19日21時の地上天気図 上の天気図は、九州地方に豪雨をもたらし、大きな被害を与えた時期の天気図(2003年7月19日)です。日本付近には、前線を伴った低気圧があり、南からの暖かく湿った空気の流入により梅雨前線が刺激され、九州地方が豪雨となりました。また、日本の南の海上には、台風が発生しています。 そこで、今回は天候を悪くする「低気圧」について勉強していきましょう。 低気圧とは 低気圧とは、周囲よりも気圧の低いところを言います。"何hp以下が低気圧"といった定義はありません。低気圧は中心部分の気圧が低く、周辺に行くに従い気圧が高くなっています。よって、低気圧の区域内では、気圧の高い周囲の空気が中心に向かって吹き込み、また中心に向かって吹き込んだ空気は収束して上昇気流となります。空気の上昇により、断熱冷却が起こり、上空に雲を生じ雨や雪を降らせます。このため、低気圧内