最近のデジタルカメラは高機能化が進み、さまざまな機能がカメラに装備されている。ひと昔前のデジタルカメラならば撮影モードはプログラムオートのみ、ストロボの発光機能もオン/オフの切り替えしかない機種も多かった。しかし、最近の機種には絞り優先やシャッター優先、マニュアルといった露出モードや、夜景やポートレート、スポーツといった撮影シーンに合わせてカメラが適正な絞りとシャッターの組み合わせを選ぶシーン選択方式など、銀塩の一眼レフカメラと同等の機能を搭載している。単にプログラムオートで撮影するだけでなく、これらの機能を使いこなすことでさまざまな凝った撮影が可能となる。デジタルカメラでの撮影の基本技術を紹介する5回目である今回は、ほとんどのデジタルカメラに装備されている「マクロ」機能をちょっと掘り下げてみよう。 レンズを移動して近くにピントを合わせる 作例1 通常の撮影モードのままでは近景にはピントが