「初心忘るべからず」という話が出ると、どうしても思い出してしまうことが1つあります。それは「初心」がなかったらどうするか、というケースです。 どういうことか・・・ちょっと分かりにくいかもしれません。少し噛み砕いてお話ししてみましょう。 「法学部生」は「法学」をほとんど志向していない 1999年、夏のことでした。少し前に体を壊して演奏活動を休まざる得なくなった私は、暇にしていても仕方がないといった理由から、それまで現場で気になっていた基礎的な問題を研究するため社会人大学院生の学籍を得て、博士号を取ったばかりでした。 当事私は作曲や指揮の依頼仕事、テレビ番組「新・題名のない音楽会」の音楽監督などで生計を立てながら、自分のライフワークである作品の創造や演奏に取り組む生活でした。 そんな時、東京大学に新設される情報部署に私用の音楽の研究室を創設するから助教授に就任しないか、という話をもらいました。
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